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染色体上からリボソームRNA遺伝子が消えた細菌を発見 ~ゲノムの常識を覆す~

東北大学大学院生命科学研究科の地圏共生遺伝生態分野と遺伝情報動態分野の微生物研究グループは、環境細菌Aureimonas(オーレイモナス)のリボソームRNA遺伝子が、安定的に維持される染色体ではなく、プラスミドに位置していることを明らかにしました。これまでは、生命の根幹をなすリボソームRNAの遺伝子は染色体上にあるのが当然と信じられてきました。本研究により、生息環境に適応して進化する過程で、細菌のゲノムは予想外にダイナミックに変化していることが示されました。本研究は、生物一般のゲノムに関する常識を覆し、遺伝の仕組みに対する研究に新たな視点を与えるものです。本研究結果は、平成27年11月3日付けで米国科学アカデミー紀要『Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America (PNAS)』電子版に掲載されました。

東北大学大学院生命科学研究科野外湛水実験施設のダイズ圃場(A)とオーレイモナス属細菌Aureimonas sp. AU20の顕微鏡写真(B)。バーは10 μm。

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問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院生命科学研究科
担当 南澤 究(みなみさわ きわむ)
電話 022-217-5684
Eメール kiwamu*ige.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院生命科学研究科広報室
担当 高橋 さやか(たかはし さやか)
電話 022-217-6193
Eメール lifsci-pr*ige.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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