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新たな骨カルシウム溶解メカニズムを発見-高感度三次元X線顕微鏡でカルシウムが骨内部から染み出している姿を世界で初めて観察

ラトックシステムエンジニアリング株式会社 南郷脩史代表取締役と、国立大学法人 北海道大学大学院歯学研究科 長谷川智香助教、国立大学法人 東北大学 多元物質科学研究所 百生敦教授、慶應義塾大学医学部 共同利用研究室(細胞組織学) 松尾光一教授らの研究グループは、開発した高感度三次元X線顕微鏡を活用し、新たな骨カルシウム溶解メカニズムを発見しました。
 これまで、血液中のカルシウム濃度が低下すると破骨細胞が骨表面を溶かすことで、血液中にカルシウムを供給すると考えられていました。しかし、骨の中に無数に存在する骨細胞も骨細管を利用し、骨形状を破壊せずに骨内部からカルシウムを溶解して、血中に放出する働きを持っていることを明らかにしました。今回、骨細胞と骨細管のネットワークによるカルシウム溶解、蓄積作用が明らかになったことで、骨が減少する病気の新しい予防や治療方法につながることが期待されます。
 この成果は、2015年12月17日付けで雑誌BONEにオンライン掲載されました。

骨細胞から伸びる骨細管周囲におけるカルシウム溶解

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問い合わせ先

東北大学 多元物質科学研究所
教授 百生 敦(ももせ あつし)
E-mail:momose*tagen.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)
TEL:022-217-5388

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