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広く見てからひとつを選ぶ注意の働き-階層的な注意機構の発見

東北大学電気通信研究所の塩入諭教授の研究グループは、視覚の注意の広がりを脳波によって客観的に計測する手法を開発し、その手法を利用することで注意を向けることがその対象部分の選択であると同時に、注意を向けた対象の周囲における処理の促進であることを明らかにしました。この結果は注意の周りの情報について促進と抑制という、相反する効果が脳内に同時に存在することを示します。つまり注意は複数の異なる機能の組み合わせであって、注意を向けるということはまず広く見てそして必要なものを選ぶことだともいえます。これまでの研究は、注意の効果が注意を向けた位置の周辺へ広がることを示す実験結果と、注意位置の周りには抑制的な効果が生じるとの実験結果が混在し、いずれが正しいのか明らかではありませんでしたが、本研究により,このような二つの結果が混在する理由を説明することに成功しました。

初期視覚過程での注意の広がりと高次視覚過程での注意による選択

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問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学電気通信研究所
教授 塩入 諭
TEL: 022-217-5468
FAX: 022-217-5471

(報道に関すること)
東北大学電気通信研究所総務係
TEL: 022-217-5420
FAX: 022-217-5426
E-mail: somu*riec.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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