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仮装で復興住宅団地を笑顔に -山元町ハロウィーンイベント学生ボランティア活動報告-

2016年10月30日(日)、東北大学学生のボランティアグループであるHARUとSCRUM等は、宮城県亘理郡山元町つばめの杜ときわ会さん主催のハロウィーンイベントに協力させていただきました。「つばめの杜」は、山元町新山下駅周辺の分譲宅地・復興住宅団地が整備されている地区で、東日本大震災で被災された方々が仮設住宅等から出られて、新しい生活を営み始めている地区です。

ハロウィーンイベントは去年、HARUとSCRUMが共催した企画で、とても好評だったため、今年は住民自治会である「つばめの杜ときわ会」が主催し、学生がそれをお手伝いする形で開催されることとなりました。

当日は約30名の子どもたちをはじめ、多くの住民の方々に参加していただき、今年もイベントは大盛り上がりでした。このイベントは子どもたちとご年配の住民の方々の多世代交流を狙いとしたものであり、子どもたちの衣装作成とつばめの杜西地区内の住宅訪問、ピニャータ遊びが主な活動内容でした。

まず衣装作成ですが、大学生のボランティアが子供たちと一緒に衣装を作ったり、着せてあげたりして、子どもたちと大学生の交流がみられました。また、ご年配の住民の方々の中でも子どもたちと一緒に仮装を楽しんでいる方が多く、世代を超えて皆で楽しむことができました。

住宅訪問は、子どもと学生が6グループに分かれて、合計15世帯のお宅を訪問しました。衣装作成の時間に子供たちと大学生がかなり打ち解けていたので、とてもスムーズに進行できたと思います。訪問先の住民の方々は、ハロウィーンにちなんだクイズを出すなどし、答えた子どもたちには追加のお菓子を挙げていました。訪ねてくる子供たちから元気をもらったと、住民の方から喜びの声を聞くこともできました。

最後のピニャータについてですが、そもそもピニャータとは、メキシコや他の中・南米の国の子供のお祭りに使われる、中にお菓子やおもちゃなどを詰めた紙製のくす玉人形のことをいいます。今回は大学生がピニャータを吊るした竿をもち、目隠しした子供たちが新聞紙の棒でそれをたたくという形式をとりました。可愛らしい子供たちが満面の笑みで棒を振り回す姿を見て、大学生も思わず笑顔がこぼれていました。

ボランティアをすることで住民の方々が笑顔になり、ボランティアする側も笑顔になれる、というのが本来のボランティアの形であり、それがボランティアをする側にとってのやりがいだとも思います。来年もまたやりたいという声をたくさん聞くことができたので、企画にさらに磨きをかけ、もっと住民の方々が笑顔になれるようなハロウィーンイベントを検討していきたいと思います。最後になりますが、多くの住民の方々の尽力により、今回のイベントも大成功を収めることができました。ありがとうございました。

(東北大学地域復興プロジェクトHARU 小林奎太)

仮装の準備

住宅訪問

ピニャータ

表彰式

記念撮影

問い合わせ先

東北大学 高度教養教育・学生支援機構
課外・ボランティア活動支援センター
特任准教授 藤室玲治
TEL・FAX:022-795-4948
E-mail:reiji.fujimuro.d3*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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