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ビッグバン元素合成研究に残る最後の重要核反応確率を初測定―ビッグバン元素合成の謎がさらに深まる―

 川畑貴裕京都大学大学院理学研究科准教授、久保野 理化学研究所仁科加速器研究センター客員主管研究員、岩佐直仁東北大学大学院理学研究科准教授らの研究チームは、大阪大学核物理研究センターの施設を用いて、ビッグバンによる元素合成で起こる7Be + n → 4He + 4He反応の断面積を初めて測定することに成功しました。ビッグバン元素合成で生成される元素のうち、7Liは理論的に予測されているよりも少ない量しか観測されていません。「宇宙リチウム問題」と呼ばれるこの問題を解く仮説の一つとして、今回取り上げた反応が高い確率で起こっている可能性が指摘されていましたが、今回の測定結果によりこの仮説では説明が難しいことが分かりました。ビッグバン元素合成の謎がさらに深まることを示唆する結果です。本研究成果は平成29年2月3日、アメリカ物理学会発行の学術誌 Physical Review Lettersに掲載されます。

研究図

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問い合わせ先

<研究に関すること>
東北大学大学院理学研究科物理学専攻
准教授 岩佐直仁
電話:022-795-6449
FAX:022-795-6455
e-mail:niwasa*phys.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

<報道に関すること>
東北大学大学院理学研究科
特任助教 高橋亮
電話:022-795-5572、022-795-6708
FAX:022-795-5831
e-mail:sci-pr*mail.sci.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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