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乳幼児の「むし歯の健康格差」は成長とともに拡大

東北大学大学院歯学研究科国際歯科保健学分野の相田潤准教授のグループは、厚生労働省が実施している「21世紀出生児縦断調査」の追跡データを分析し、親の教育歴による未就学児のむし歯治療経験の推移を明らかにしました。親の教育歴が低い家庭の子どもでは、むし歯治療経験は8.5%(2歳6か月)から41.5%(5歳6か月)に増加、一方、教育歴の高い家庭の子どもでは5.6%(2歳6か月)から31.5%(5歳6か月)の増加でした。家庭の教育歴により、むし歯の健康格差が拡大傾向にあり、これは統計学的にも有意な格差でした。子どもの成長に伴うむし歯の健康格差の拡大が、国の代表データからも確認されました。

 本研究成果は、平成29年4月2日にCommunity Dent Oral Epidemiolに掲載されました。

ポイント

  • 厚生労働省の実施した追跡調査のデータを用いて、親の教育歴による未就学児のむし歯治療経験の推移を明らかにした。
  • 家庭の教育歴により、むし歯の健康格差が拡大傾向にあることがわかった。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院歯学研究科
国際歯科保健学分野
准教授 相田 潤(あいだ じゅん)
電話:022-717-7639
E-mail:aidajun*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院歯学研究科
総務係 堀田 さつき(ほりた さつき)
電話:022-717-8244
E-mail:den-syom*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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