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脊椎動物の後ろ足の位置の進化(多様化)の仕組みを解明 -ヘビの胴体が長い謎分かった!-

東北大学大学院生命科学研究科の田村宏冶教授、大学院生江川史朗さんらの研究グループは、名古屋大学、理化学研究所、との共同研究において、進化の過程で脊椎動物の後ろ足の位置の多様性が生み出されたメカニズムをつきとめました。脊椎動物の中でカメなどは胴体が短く(頭から後ろ足までが近い)、ヘビは長い胴体を持つ(頭から後ろ足までが遠い)ことが知られています。今回このような脊椎動物の多彩な形態が生まれた理由は、GDF11というたった1つの遺伝子の働くタイミングの違いで説明出来ることが分かりました。このメカニズムは地球上に存在するすべての足を持つ動物に適用出来ると考えられます。この発見は、脊椎動物の形態の大進化を解明するための重要な糸口になるとともに、私たちの体の器官のうちとりわけ後ろ足周辺の、下半身全体の器官の位置を決める発生メカニズムの解明につながることが期待できます。

この研究成果は、平成29年7月31日付(イギリス時間)で英科学誌natureの姉妹紙「nature ecology & evolution」(電子版)に掲載されました。

図1

後ろ足の位置の違いを生み出す仕組み

詳細(プレスリリース)PDF

問い合わせ先

東北大学大学院生命科学研究科
担当 田村 宏冶(たむら こうじ)
電話番号:022-795-3489
Eメール:tam*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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