本文へ
ここから本文です

ネギ萎凋病の抵抗性に関与する遺伝子群の特定に成功 ‐近縁種シャロットがもつ抵抗性をネギに導入することで国内初の抗性品種育成を目指す‐

東北大学大学院生命科学研究科の佐藤修正准教授は、山口大学大学院創成科学研究科(農学系学域)の執行正義教授、かずさDNA研究所ゲノム情報解析部の平川英樹グループ長、東京大学大学院新領域創成科学研究科の鈴木穣教授、東京農業大学の峯洋子教授、田中啓介研究員との共同研究により、萎凋病感受性のネギと同病害に抵抗性を有する近縁種シャロットの掛け合わせから得られた添加系統シリーズを用いて抗菌成分として知られるサポニン類の成合成経路中の遺伝子発現を網羅的に比較解析しました。その結果、萎凋病抵抗性に関与する遺伝子群を特定することができました。

本研究成果は、2017年8月11日付で国際科学雑誌PLoS ONE電子版に掲載されました。本研究は、日本学術振興会科学研究費助成事業、文部科学省科学研究費補助事業(新学術ゲノム支援)および東京農業大学生物資源ゲノム解析センターのサポートを受けて行われました。

添加系統シリーズにおけるサポニン生合成遺伝子の発現量を示すヒートマップ
左から、葉、球、根の遺伝子発現量を示す。図の下方のAAはシャロット、FF2Aは第2染色体を添加したネギ系統を示す。これらについて赤くなっている遺伝子が多く、発現量が極めて多くなっていることが示されている。

問い合わせ先

東北大学大学院生命科学研究科
担当 佐藤 修正(さとう しゅうせい)
電話番号:022-217-5688
Eメール:shuseis*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

このページの先頭へ