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フォースで目覚める超伝導〜磁場誘起超伝導を力で制御〜

発表のポイント

  • 強磁性と超伝導が共存するウラン化合物URhGeでは、ある特定の磁場で超伝導が誘起されることが知られていたが、そのメカニズムや制御方法は分かっていなかった。
  • 結晶の特定の方向に力を加えることで、新たな超伝導相が現われることがわかった。
  • 超伝導の源である強磁性の「ゆらぎ」が力によって制御できたことを意味し、新しいアプローチによる超伝導探索や新奇量子相探索につながる。

概要

東北大学金属材料研究所の青木大教授は、CEA-Grenoble(フランス原子力庁)の研究員ダニエル・ブレイスウェイト(Daniel Braithwaite)氏らとともに、ウラン化合物強磁性体URhGeに力(歪み)を加えることによって、磁場誘起超伝導から新たな超伝導相を生み出すことに成功しました。

これは、超伝導の源となっている強磁性「ゆらぎ」を力によって制御できたことを意味しており、これまでとは異なる新たな超伝導研究のアプローチです。

今後、歪みを積極的に用いた新超伝導体の発見や新奇量子相の発見につながるものと期待されます。本研究の成果は、2018年1月17日付「Physical Review Letters」に発表されました。

論文情報
雑誌名:Physical Review Letters 120, 037001 (2018)
英文タイトル:Dimensionality Driven Enhancement of Ferromagnetic Superconductivity in URhGe
全著者:Daniel Braithwaite, Dai Aoki, Jean-Pascal Brison, Jacques Flouquet, Georg Knebel, Ai Nakamura, and Alexandre Pourret
DOI:10.1103/PhysRevLett.120.037001外部サイトへ

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◆研究内容に関して
東北大学金属材料研究所 
附属量子エネルギー材料科学国際研究センター
教授 青木 大(あおき だい)
TEL:029-267-3181
FAX:029-267-4947
E-mail:aoki*imr.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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東北大学金属材料研究所 情報企画室広報班
横山 美沙(よこやま みさ)
TEL:022-215-2144
FAX:022-215-2482
E-mail:pro-adm*imr.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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