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「やせ過ぎ」「家族・友人とのつながりの少なさ」「喫煙の多さ」が高齢者の寿命を縮めていた

東北大学大学院歯学研究科の相田潤准教授らの日英共同研究チームは、65歳以上の日本人13,176人、英国人(イングランド在住者)5,551人を約10年追跡したデータを分析しました。その結果、日本人は英国人よりも、男性は132日、女性は319日、長く生きており、下記のような比較データから高齢者の長寿に寄与する要因が明らかになりました。

男性の場合
 ・家族とのつながりが多い日本人が、英国人より105日長生きしている。
 ・友人とのつながりが多い英国人が、日本人より45日長生きしている。
 ・喫煙習慣の少ない英国人が、日本人より47日長生きしている。
 ・低体重が少ない英国人が、日本人より212日長生きしている。

女性の場合
 ・喫煙習慣の少ない日本人が、英国人より198日長生きしている。
 ・低体重が少ない英国人が、日本人より129日長生きしている。

日本人で最も改善の余地があるのは、男女ともに「やせ過ぎ」(低体重)から脱却することであり、男性では友人との交流を増やし、喫煙を減らすことにより一層の長寿が期待できます。英国(日本)で実現できている要因は、日本(英国)でも改善しやすい要因であり、これらの知見を活かすことで、両国でより効果的な健康政策が立案できると考えられます。
 本研究成果は2018年1月19日に老年医学の国際科学雑誌Gerontologyに電子版が掲載されました。

各要因による9.4年間での日英(イングランド)の生存期間の差 ~日英高齢者の生存期間の比較研究から~


詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院歯学研究科国際歯科保健学分野
准教授 相田 潤(あいだ じゅん)
電話:022-717-7639
E-mail:j-aida*umin.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院歯学研究科
総務係 堀田 さつき(ほりた さつき)
電話:022-717-8244
E-mail:den-syom*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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