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長距離核スピン偏極の観測に成功 ~半導体チャネルを用いたスピン流デバイス実現へ大きな前進~

塩貝 純一(東北大学金属材料研究所 助教)、好田 誠(東北大学工学研究科 准教授)、新田 淳作(同教授)らの研究グループは、野島 勉(東北大学金属材料研究所 准教授)、Dieter Weiss(ドイツ・レーゲンスブルク大学 教授)の研究グループと共同で、強磁性半導体(Ga,Mn)Asを用いた横型スピン注入素子において、弱磁場下で半導体GaAsチャネル中の核スピン偏極を観測することに成功し、核スピンが20 μmの長距離にわたって偏極していることを明らかにしました。核スピンは電子スピンに比べて、その情報を長時間保持することが知られているため、本研究成果は、半導体を用いたスピンデバイスの研究開発に大きく貢献すると期待されます。

本成果は、2018年3月27日に米国科学誌「Applied Physics Letters」にオンラインで公開され、「Editor's pick」(編集部による注目論文)に選ばれました。なお、本研究は、独立行政法人日本学術振興会 科学研究費助成事業の助成を受けて行われました。

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問い合わせ先

東北大学大学院工学研究科
担当 新田淳作
電話 022-795-7317
E-mail nitta*material.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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