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他人への信頼感が健康に与える影響は 地域によって変化する

【発表のポイント】

・今までの研究結果では、他人への信頼感が高いほど健康に良いと考えられていたが、今回の研究結果により他人への信頼感が健康に与える影響は地域によって変化することが示された。
・都市部では地域の人々への信頼感が高い人ほど健康であると感じているが、農村部では主観的健康感と関連していない。
・地域にかかわらず、他者一般への信頼感が高い人ほど健康であると感じている。

【概要】

他人への信頼感は健康に良い影響を与えることが明らかになってきています。しかし、信頼感のような「人々のつながり」と健康の関連は状況によって左右されると言われていますが、この点を考慮した研究はまだ多くありません。そこで、私たちはご近所付き合いが密接な日本の農村部に注目し、人々のつながりの指標の一つである「地域の人々への信頼感」と主観的健康感の関連が都市部および農村部で変化するのか検討しました。日本の65歳以上の高齢者3,657名を約3年間追跡調査した結果、都市部では地域の人々への信頼感が低い人ほど主観的健康感が悪いと答えていたのに対して、農村部では地域の人々への信頼感は主観的健康感と関連していないことが明らかになりました(図1参照)。高い他人への信頼感を有することは、常に健康と関連しているわけではなく地域によって変化することを示すことができました。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院歯学研究科
国際歯科保健学分野
准教授 相田 潤(あいだ じゅん)
電話:022-717-7639
E-mail:j-aida*umin.ac.jp (*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院歯学研究科
総務係 堀田 さつき(ほりた さつき)
電話:022-717-8244
E-mail:den-syom*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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