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腫瘍内浸潤リンパ球の誘導を狙うスマート抗体〜組換え型がん治療抗体開発の更なる加速に期待〜

【発表のポイント】

  • がん腫瘍に浸透しやすく高いがん細胞傷害性をもつ小型の抗体を創出
  • 小型でもがん細胞とリンパ球間の相互作用を高めることで、高いがん細胞傷害を高めることができる

【概要】

東北大学大学院工学研究科梅津 光央教授らの研究グループは、微生物で調製可能でありながら、がん細胞とリンパ球に結合できる部位を複数もつ竜の落とし子構造を設計することで、がん細胞を効果的に傷害できる組換え抗体分子の開発に成功しました。

研究グループは、この竜の落とし子構造を用いることでがん細胞に対して従来の約1000倍高い傷害を示すことができることを実証しました。この構造をもつ抗体の作用機序を解析することにより、組換え型がん治療抗体開発の更なる加速が期待されます。

この研究成果は、2018年6月5日付(ドイツ時間)で「Advanced Therapeutics(オンライン版)」に掲載されました。また、本研究は、科学研究費助成事業を受けて実施されました。

Fig.1 微生物で調製可能な二重二価な低分子抗体BiBian

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学 工学研究科教授
教授 梅津 光央(うめつ みつお)
電話:022-795-7274
E-mail:mitsuo*tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)

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