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核酸クロマトグラフィーストリップを利用して医薬品の効果や副作用に関連する遺伝子多型を簡易迅速検出する方法の開発に成功

概要

東北大学大学院薬学研究科の平塚真弘准教授(生活習慣病治療薬学分野、東北メディカル・メガバンク機構、未来型医療創成センター、東北大学病院兼任)、菱沼英史助教(現・東北メディカル・メガバンク機構、未来型医療創成センター)、東北メディカル・メガバンク機構 機構長 山本雅之教授らは、核酸クロマトグラフィーストリップを利用して、医薬品の効果や副作用発現を予測する遺伝子多型検出系を開発しました。同法は、高価な解析機器を必要としない手法であり、PCR後、約5~10分以内に1本の検出ストリップで最大6カ所の遺伝子多型をマルチプレックス検出できるファーマコゲノミクス検査薬です。今回、抗凝固薬ワルファリンの維持投与量決定に有益であるCYP2C9、VKORC1、CYP4F2遺伝子多型や薬剤性難聴の原因となるミトコンドリアDNA多型等の検出系の構築に成功しました。

本研究の成果は、特定の医薬品において、副作用が発現する可能性が高い患者や適切な薬効を得るための投与量調節が必要な患者を遺伝子情報から特定する「未来型医療」を展開する上で極めて重要であると考えられます。

本研究成果は、日本薬物動態学会発行の科学雑誌Drug Metabolism and Pharmacokineticsに2018年8月22日に掲載されました。

遺伝子多型検出の方法

詳細(東北メディカル・メガバンク機構サイト)

お問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院薬学研究科生活習慣病治療薬学分野
准教授 平塚 真弘(ひらつか まさひろ)
TEL・FAX: 022-717-7049
Email: mhira*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道担当)
東北大学東北メディカル・メガバンク機構
(東北大学未来型医療創成センター、東北大学病院 兼務)
長神 風二(ながみ ふうじ)
TEL: 022-717-7908
FAX: 022-717-7923
Email: f-nagami*med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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