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オートフォーカス・再生する電気顕微鏡 生体内で1細胞レベルの長時間追跡が可能に

【発表のポイント】

  • 本研究では、溶液と電極の界面の抵抗を特異的に測定する方法を発見し、この原理を応用して電気顕微鏡を発明。
  • 電気顕微鏡素子のオートフォーカス機能と自己再生機能により、細胞などマイクロサイズの対象をピント調節せずに72時間以上連続観察可能である。
  • 電気顕微鏡素子は注射針などにも搭載可能であり、今後、レントゲンや内視鏡と並ぶ人体イメージング技術への応用が期待される。

【概要】

東北大学未来科学技術共同研究センター先進半導体センサ・デバイス開発プロジェクト(プロジェクトリーダー:須川成利教授)の寺本教授らは、オートフォーカス機能と自己再生機能を有する『電気顕微鏡』の素子の開発に成功しました。従来型の光学顕微鏡とは異なって、ピント調節をすることなく26兆個の血球を含む35兆個以上の体内の細胞を長時間直接観察することが可能となり、この成果は、レントゲンや内視鏡と並ぶ人体イメージング技術の開発に貢献するものと考えられます。

なお、本成果は米国電気電子技術者協会主催の国際会議『IEEE Sensors 2018』にて2018年10月31日に発表、および会議予稿掲載されました。

シリコンウェハ上に構築した電気顕微鏡素子。この素子を用いて、生きた細胞の追跡に成功した。左は通常の写真、右は顕微鏡写真で動物細胞が播種されている。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学未来科学技術共同研究センター 
担当  寺本 章伸 教授 
電話  022-795-3977
E-mail teramoto*fff.niche.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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