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ナノメートルの流路を用いて熱から発電し、 蓄電するデバイスを開発 -IoT用センサのバッテリーフリー化が期待-

【発表のポイント】

  • イオン液体とナノメートルサイズの流路を利用して温度差から発電を行う
  • 発電だけでなく蓄電機能も有している(熱電バッテリー)
  • IoT*1で使用されるさまざまなセンサと組み合わせてバッテリーフリー化をもたらす

【概要】

国立大学法人東北大学(東北大学総長: 大野英男)マイクロシステム融合研究開発センターおよび大学院工学研究科機械機能創成専攻の小野崇人教授の研究グループは、10nm径の高密度ナノチャンネル*2における電解液のイオン伝導を利用することで、温度差から発電し、同時に蓄電する新しい原理のデバイス(熱電バッテリー)のプロトタイプを試作し、原理検証に成功しました。

本技術の開発により、太陽光発電が利用できない暗所においても温度差から発電し、必要な時にセンサに給電させて動作させることが可能になります。将来はバッテリーを必要としないIoT機器の動作を可能にしたり、携帯端末の低消費電力化に利用されたりすることが期待されます。

図1.熱電バッテリー素子の模式図(左図)および原理を示す図(右図)

<用語解説>

1.IoT(Internet of Things)
モノのインターネット化と呼ばれ、従来インターネットに接続されていなかった様々なモノ(センサー機器、建物、車、電子機器など)が、ネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続され、相互に情報交換をする仕組。モノのインターネット化と呼ばれる。
2.ナノチャンネル
ナノメートル(10-9m)スケールの直径をもち内部に液体が透過できる流路。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究内容について)
国立大学法人 東北大学
マイクロシステム融合研究開発センター(μ-SiC)
小野 崇人 教授
Tel: 022-795-5806
E-mail: ono*nme.mech.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)

(報道担当)
国立大学法人 東北大学
マイクロシステム融合研究開発センター(μ-SiC)
  特任教授 大高剛一
Tel: 022-795-6258
E-mail: ohtaka*nme.mech.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)

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