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個体の成長段階にあわせて葉の形を決める遺伝子を発見 ~作物の生産性向上に期待~

【発表のポイント】

  • 葉の形態形成に関与することが知られていたBLADE ONPETIOLE(BOP)遺伝子が、葉の基部側の成長を決定し、葉の伸長を調整するマスター遺伝子*1であることを発見しました。
  • 成長につれてBOP遺伝子の作用力が変化することで植物は葉を伸ばし、効率よく成長できることがわかりました。
  • 植物形態の多様性の理解だけでなく、作物の生産性向上にもつながる発見です。

【概要】

東北大学大学院生命科学研究科の経塚淳子教授らのグループは、これまで葉の形態形成に関与する遺伝子の一つとして知られていたBLADE ONPETIOLE (BOP)遺伝子が、葉の基部側の成長を決定するマスター遺伝子であり、個体の成長段階に合わせてBOP遺伝子のはたらきを変化させ、イネの葉の形を段階的に調節することを発見しました。本研究は、葉の形態が成長に応じて変化するしくみを初めて明らかにしたもので、植物の柔軟な形づくりの解明につながる重要な発見です。葉の形は作物の収量に大きく影響するため、本研究は作物の生産性の向上にも貢献することが期待されます。本研究結果は、2月6日のNature Communications誌(電子版)に掲載されました。本研究は、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業チーム型研究(CREST)および文部科学省科学研究費補助金の支援を受けて行われました。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院生命科学研究科
経塚 淳子 (きょうづか じゅんこ)
電話番号: 022-217-6226 Eメール: junko.kyozuka.e4*tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院生命科学研究科広報室
高橋 さやか (たかはし さやか)
電話番号: 022-217-6193 Eメール: lifsci-pr*grp.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)

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