建築教育・研究資料、近代建築図面など登録有形文化財に ー美術工芸品２件を答申ー

建築教育・研究資料、近代建築図面など登録有形文化財にー美術工芸品２件を答申ー

2019年3月28日 10:30 | ニュース

文化審議会は、３月１８日、工学研究科都市・建築学専攻及び史料館が保管する「建築教育・研究資料」「官立高等教育機関営繕組織近代建築図面」の２件の美術工芸品を登録有形文化財として新たに登録するよう文部科学大臣に答申しました。近く、申告通り告示される予定です。

なお、東北大学としては、平成２９年１０月２７日付で登録された登録有形文化財建造物５棟に続く２例目の登録有形文化財となります。なかでも美術工芸品の登録は全国でもこれまでに１４件と少なく、東北大学が所有する歴史資料の価値が評価されたものと考えております。

今後も東北大学では、「歴史的財産」を後世に引き継ぐべき市民共有の文化的資料として適切な保存活用を行います。

登録候補資料

１．建築教育・研究資料（仙台高等工業学校建築学科旧蔵）

２．官立高等教育機関営繕組織近代建築図面（東北帝国大学営繕課旧蔵）

登録有形文化財制度とは

登録有形文化財制度は、文化財保護法の一部を改正する法律（平成８年１０月１日施行）によって導入された制度です。従来の文化財指定制度が、手厚い保護と共に、現状変更を原則禁止するなどの強い規制を行うのに対し、登録有形文化財制度は、届出制と指導・助言などを基本とする緩やかな保護措置を講じることによって文化財の活用を促し、国や地方公共団体の文化財指定制度を補完するものとなっています。