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東北メディカル・メガバンク計画 岩手県8,300人分の生体試料・生理機能検査情報などの分譲を開始

【概要】

岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構(IMM)は、東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)と共同で、2013~2015年度に東北メディカル・メガバンク計画(TMM)*1で実施された地域住民コホート調査*2のうち、IMMが岩手県内に設置する5か所の会場で生理機能検査を含む健康調査に参加した地域住民約8,300人の生体試料・情報について、研究者向けの提供(以下、分譲)の受付を開始します。

今回の分譲の対象となる約8,300人の生体試料・情報には、血液(DNA、血漿、血清)・尿、検体検査情報、健康調査情報に加えて、内臓脂肪面積、頸動脈エコーなどの生理機能検査情報が含まれます。脳卒中や心臓病にかかるリスクの上昇に影響を及ぼす内臓脂肪や動脈硬化の指標などの情報が、血液・尿検査情報、健康調査情報と紐づけられて分譲されることはTMMで初めてです。

今回分譲される生体試料・情報を活用することにより、遺伝的体質と生活習慣などの環境要因が脳卒中や心臓病などの発症に及ぼす影響が解明され、これらの疾患の予防・早期診断・治療に大きく貢献することが期待されます。

【用語解説】

*1. 東北メディカル・メガバンク計画
東日本大震災からの復興事業として計画され、岩手県では岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構(IMM)、宮城県では東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)が事業主体となり、15万人の参加を目標とした長期健康調査(地域住民コホート調査: 8万人、三世代コホート調査: 7万人)を実施している。さらに長期健康調査でお預かりした生体試料と健康調査情報、ゲノム解析情報等を統合したバイオバンクを構築している。平成27年度より、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が本計画の研究支援担当機関の役割を果たしている。

*2. コホート調査
ある特定の人々の集団を一定期間にわたって追跡し、生活習慣などの環境要因・遺伝的要因などと疾病との関係を解明するための調査のこと。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学東北メディカル・メガバンク機構 広報戦略室
室長 長神 風二(ながみ ふうじ)
電話番号:022-717-7908
Eメール:pr*megabank.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)

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