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太陽風によって温められる木星大気

木星の極域でみられるメタンガスの加熱が、太陽の高エネルギー活動によって吹き出す太陽風の影響を受けることが明らかになりました。

メタンが存在するようなより深い大気中で起きる有機化学反応や加熱が、宇宙空間から降り注ぐ高エネルギー粒子の影響を直接受けることになります。このことは、より激しい太陽活動にさらされた初期の地球や、他の恒星を巡る系外惑星で起こりうる現象の解明につながるものです。

この成果は、2017年1・2・5月にNASAジェット推進研究所・東北大学等の国際チームが行った国立天文台すばる望遠鏡観測によるもので、NASAの木星探査機Junoを支える国際連携活動の一環として行われました。

すばる望遠鏡中間赤外線カメラCOMICSが捉えた木星の2017年1月11-12日における変動。色は、木星成層圏にあるメタンの発光強度を示す。明るい部分が木星の北極域と南極域にみられるが、この領域に磁場を介して入ってくる太陽風の影響で加熱を受けていることを示している。一日程度で大きく変動していることが見受けられる。
(撮影:2017/1/11-12。提供:国立天文台・NASAジェット推進研究所)

詳細(理学研究科 ウェブサイト)

問い合わせ先

理学研究科
惑星プラズマ・大気研究センター 教授・センター長
笠羽 康正(かさば やすまさ)
電話番号:022-795-6738
E-mail:kasaba*pparc.gp.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)

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