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生命を構成する糖を隕石から初めて検出 ―宇宙にRNAの材料となる糖の存在を証明―

【発表のポイント】

  • 隕石から生命を構成するリボースなどの糖分子を初めて検出した。
  • 宇宙に生命を構成する糖分子が存在することを初めて証明した。
  • 地球外で非生物学的に作られた糖分子が地球にもたらされていた直接的な証拠を発見した。
  • 地球外で形成された糖分子が、原始地球で生命誕生の材料に使われた可能性を示す。

【概要】

東北大学の古川善博准教授、中村智樹教授、阿部千晶(卒業生;当時博士課程前期2年生)、北海道大学の力石嘉人教授、海洋研究開発機構の大河内直彦上席研究員、小川奈々子主任技術研究員、NASAゴダード宇宙飛行センターのDaniel P. Glavin研究員、Jason P. Dworkin研究員の研究グループは、2種類の炭素質隕石から、リボースやアラビノースなどの糖を初めて検出しました。

リボースは核酸(RNA)を構成する主要な糖分子です。隕石からリボースなどの糖を検出したことは、宇宙にも生命を構成する糖が存在することを示す発見です。そのような糖は生命誕生前の地球にも飛来し、地球上の生命の起源につながる材料の一部となった可能性があります。

本研究の成果は令和元年11月19日午前5時(日本時間)、米国科学アカデミーが発行する「Proceedings of the National Academy of Sciences, USA(米国科学アカデミー紀要)」に掲載されました。

図1:糖が検出されたマーチソン隕石
Credit: Yoshihiro FURUKAWA

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

<研究に関すること>
東北大学大学院理学研究科地学専攻
准教授 古川 善博(ふるかわ よしひろ)
電話:022-795-3453
E-mail: furukawa*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

<報道に関すること>
東北大学大学院理学研究科
広報・アウトリーチ支援室
電話: 022-795-6708
E-mail:sci-pr*mail.sci.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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