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計算材料学センターセミナーシリーズ「スパコンプロフェッショナルNo.28」(2/19開催)

ポスター

計算材料学センターでは、2月19日(水)に下記内容で定例セミナーであるスパコンプロフェッショナルNo.28を開催致します。

スパコンプロフェッショナルでは、スパコンの応用事例を紹介すべく、金研で行われている研究テーマに近い話題を選んで、材料、物性、化学のご専門の方々にご講演いただいております。

参加は自由です。ご興味のある方は、是非ご参加ください。

分割統治型密度汎関数強束縛分子動力学(DC-DFTB-MD)法 ~ユビキタス(遍在的)なプロトンを理解する~

水素(H/H2)・プロトン(H+)・ヒドリド(H-)は、酸・塩基、酸化・還元、エネルギー変換・移動・貯蔵などの様々な機能を有しており、燃料、触媒、電池などありとあらゆるところで用いられている。学問的には、水素結合やpHなど基本的な概念だけでなく、1H-NMRのように化合物の構造決定に不可欠な実験技術にも関係する。一方、プロトンが物質中で移動する現象を理論的に取り扱おうとすると、さまざまな困難がある。プロトン移動には結合の生成・開裂を伴うために、古典的な分子動力学(MD)法では取り扱えない。ユビキタス(遍在的)な性質が故に、一部を量子力学的に扱うQM/MM-MD法の適用も困難である。講演者のグループでは、全系を量子力学的に取り扱うことのできる分割統治型密度汎関数強束縛分子動力学(DC-DFTB-MD)法を提案し、さらに「京」コンピュータなどの超並列環境に適したプログラムを開発して、この問題に取り組んできた。講演では、理論・プログラム開発に加えて、様々な環境下でのプロトン移動のシミュレーションについて紹介する。

日時:2020年2月19日(水)14:00-15:30

会場:東北大学金属材料研究所 2号館1階ラウンジ

講演者:中井 浩巳 先生(早稲田大学 先進理工学部 化学・生命化学科 教授)

主催:計算材料学センター

協賛:計算物質科学人材育成コンソーシアム・ポスト「京」萌芽的課題「基礎科学の挑戦」

事前申し込みは不要です。皆さまのご参加をお待ちしております。

問い合わせ先

東北大学金属材料研究所 計算材料学センター
ccmssecr*imr.tohoku.ac.jp(*を@に変更してください)
https://www.sc.imr.tohoku.ac.jp/index.html
Tel : 022-215-2411

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