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人工流れ星実証衛星「ALE-1」に搭載された膜展開式軌道離脱装置「DOM®」の軌道上での展開実証およびその動画撮影に成功

株式会社ALEの人工流れ星実証衛星「ALE-1」(以下、ALE-1衛星)に搭載された、国立大学法人東北大学と株式会社中島田鉄工所が共同で研究開発を行った膜展開式軌道離脱装置DOM® : De-Orbit Mechanism(*1 / 以下、DOM®)が、2019年12月25日に宇宙空間での膜展開に成功したことが確認されました。東北大学の研究チームが衛星搭載カメラを使用して、膜展開の様子の撮影に成功しました。ALE-1衛星は、JAXA革新的衛星技術実証1号機を構成する他の6機の衛星とともにイプシロンロケット4号機によって2019年1月18日に打上げられ、高度約500㎞の軌道に投入されました。人工流れ星の放出運用高度は約400kmが計画されており、約100kmの軌道降下を実施する必要があります。ALE-1衛星は、そのための手段としてDOM®を搭載し、膜を展開して大気抵抗を増大させることによる、短期間での軌道降下を計画しています。公開軌道情報から、ALE-1衛星の膜展開後の軌道降下速度が明確に加速したことも確認されており、今後1年間程度(*2)で高度400kmに到達し、人工流れ星の放出運用を開始致します。

*1 DOM®は株式会社中島田鉄工所の登録商標です。
*2 期間は太陽活動の状況によって大きく変わる可能性があります。

ALE-1衛星に搭載され、軌道上で展開したDOM®の膜(1辺2.5m)

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関して)
東北大学大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 准教授
桒原 聡文(くわはらとしのり)
電話 022-795- 5082
E-mail: kuwahara*astro.mech.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関して)
東北大学工学研究科情報広報室 担当 沼澤 みどり
TEL: 022-795-5898
E-mail: eng-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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