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地域参加を通した足立リハビリテーションプログラムの挑戦 - 要介護高齢者の地域リハビリテーションが臨床的に効果的 -

【本学研究者情報】

〇本学代表者所属・職・氏名:大学院医学系研究科内部障害学分野・教授・上月 正博
研究室ウェブサイト

【発表のポイント】

  • 要介護高齢者のリハビリテーションは、参加・活動に焦点を当てることが求められている
  • 公園清掃や商店街での買い物などへの参加を促進する地域リハビリテーションを多施設比較試験として施行
  • 東京都足立区にある13の小規模多機能型居宅介護注1において、参加によって身体活動が増加することを証明した科学的介護研究

【概要】

要介護高齢者の運動は、週3回以上が推奨されていますが、週1回程度に留まっているというのが現状です。高齢化が進む中で、厚生労働省は、参加・活動を取り入れた地域リハビリテーションを推奨しています。東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野の馬場美彦(ばばよしひこ)大学院生(現、杏林大学非常勤講師)と上月正博(こうづきまさひろ)教授らのグループは、小規模多施設型居宅介護における地域リハビリテーションプログラムが、要介護1~3の高齢者の参加や活動を促進することを科学的に実証しました。さらに、公園や商店街などを歩くことは、在宅日の歩行も増加させる可能性を示しました。要介護高齢者の地域リハビリテーションが臨床的に効果的であることが証明され、科学的介護の研究の進展が期待されます。

この研究成果は、2021年2月12日にPLOS ONE誌(電子版)に掲載されました。

図1. 足立リハビリテーションプログラム

【用語解説】

注1. 小規模多機能型居宅介護:地域密着型介護保険サービスに分類され、地域住民との交流の下で機能訓練を行う。一方で、小規模多機能離床者は通所リハビリテーションが利用できない、訪問リハビリテーションの回数が制限されるなどの課題がある。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野
教授 上月 正博(こうづき まさひろ)
電話番号:022-717-7351
Eメール:kohzuki*med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(取材に関すること)
東北大学大学院医学系研究科・医学部広報室
東北大学病院広報室
電話番号:022-717-7149
FAX番号:022-717-8931
Eメール:pr-office*med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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