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魚の骨が刺さる事故の実態を詳細に調査 -カレイとヒラメは骨に注意!-

【本学研究者情報】

〇大学院医学系研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野 講師 鈴木淳
研究室ウェブサイト

【発表のポイント】

  • 咽頭注1・食道に魚の骨が刺さった(魚骨異物)患者を調査し、年齢、性別、原因となった魚の種類、刺入した部位、自然脱落の有無、摘出方法などを詳しく調べた。
  • 魚骨異物は4歳以下の幼児に多いことがわかった。
  • カレイ・ヒラメの骨は下咽頭や食道に刺さることが多く、内視鏡下摘出術や全身麻酔下での手術が必要になることが多いことが明らかになった。

【概要】

魚の骨が口や喉に刺さってしまう疾患を「魚骨異物」と呼びます。魚骨異物は魚消費量が多い国において一般的な疾患ですが、詳しい調査はあまり行われておらず、魚の種類によって骨の刺さり方や頻度が変わるかどうか明らかにされてきませんでした。東北大学大学院医学系研究科の耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野、香取幸夫教授らのグループは、東北大学病院における咽頭・食道の魚骨異物患者の調査を行い、その臨床的特徴を明らかにしました。本研究は、非常に一般的な疾患であるにも関わらず、その詳細が調査されてこなかった魚骨異物の特徴を明らかにした重要な報告です。

本研究成果は、2021年8月17日PLOS ONE誌(電子版)に掲載されました。

【用語解説】

注1.咽頭:咽頭は鼻の奥から食道に至るまでの空気と食べ物の通り道です。鼻から食道に向かって、上咽頭・中咽頭・下咽頭に分けられます。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院医学系研究科
耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
講師 鈴木 淳(すずき じゅん)
電話番号:022-717-7304
Eメール:j_suzuki1212*orl.med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(取材に関すること)
東北大学大学院医学系研究科・医学部広報室
東北大学病院広報室
電話番号:022-717-8032
FAX番号:022-717-8931
Eメール:press*pr.med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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