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歯の数が10本未満で入れ歯を使っていない高齢者では孤食に1.81倍なりやすい

【本学研究者情報】

〇歯学研究科 教授 小坂健
研究室ウェブサイト

【概要】

人が孤食をすることで健康状態が悪化することは報告されていますが、これまで歯の状態と孤食に関する研究はほとんどありませんでした。そこで本研究では、入れ歯(義歯)やブリッジ等の補綴装置使用の有無を含む歯の状態と孤食の間に関連があるかを調べました。

約15万6千人の高齢者を対象とした調査の結果、歯や義歯の利用状態が悪いほど孤食が多く、歯の数が20本以上の人に比べて、10本未満で義歯等を使っていない人では孤食のリスクが1.81倍高いことが明らかになりました。この傾向は、誰かと同居している高齢者と比べ、一人暮らしの高齢者でより強いことも明らかになりました。本研究結果から、歯の喪失を予防することや義歯等を用いて健康的な口腔機能を維持することは、孤食のリスクの減少につながることと、特に独居高齢者でこの影響が強い可能性が示唆されました。本研究成果は、2021年10月4日に、「Appetite」に掲載されました。

図1: 各世帯人数における歯の状態別の孤食の確率(n=156,287)

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究内容に関すること)
東北大学大学院歯学研究科 
国際歯科保健学分野 
教授 小坂 健 
MAIL:osaka*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること〉
東北大学大学院歯学研究科
広報室
TEL:022-717-8260
MAIL:den-koho*grp.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)

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