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常識を覆す糖の再排出メカニズムの発見 -代謝スパイスへの応用-

【本学研究者情報】

〇大学院工学研究科 教授 梅津光央
研究室ウェブサイト

【発表のポイント】

  • 微生物が一度取り込んだグルコースの一部をグルコース6リン酸として外に排出することを発見
  • 排出したグルコース6リン酸を菌体表面でトラップすることで様々な化合物の生産量を向上させる新たな技術の開発に成功
  • 微生物培養液にほんの少し加えるだけで物質生産量を大幅に向上できる「代謝スパイス」への応用が期待される

【概要】

神戸大学大学院工学研究科の田中勉准教授、理化学研究所環境資源科学研究センターの藤原良介特別研究員、野田修平研究員ら、東北大学大学院工学研究科の梅津光央教授らの研究グループは、大腸菌が一度取り込んだグルコースを、グルコース6リン酸にして菌体外に再放出するという新たなメカニズムを発見しました。

さらに、このメカニズムを基に代謝工学と細胞表層工学を組み合わせることで、目的物質の生産量を向上させる新たな技術の開発に成功しました。

今後、本技術を応用することで、微生物の培養液にほんの少し加えるだけで劇的に物質生産量を向上できる「代謝スパイス」の実現が期待されます。

この研究成果は、3月5日に、Metabolic Engineeringに掲載されました。

図1 本研究で発見したG6Pを排出するメカニズム

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

<研究に関すること>
東北大学大学院工学研究科 バイオ工学専攻
教授 梅津光央
電話: 022-795-7274
Email: mitsuo*tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)

<報道に関すること>
東北大学大学院工学研究科情報広報室
担当 沼澤みどり
電話: 022-795-5898
Email: eng-pr*grp.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)

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