本文へ
ここから本文です

令和5年度世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)に採択 地球システム変動と海洋生態系との関係を解き明かす 「変動海洋エコシステム高等研究機構」の始動

【発表のポイント】

  • 東北大学と海洋研究開発機構が共同で提案した「変動海洋エコシステム高等研究機構」が文部科学省の令和5年度世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)に採択されました。
  • 未だ謎に包まれる地球温暖化などの環境変化に対する海洋生態系の応答・適応メカニズムを解明し、海洋生態系の変動予測の実現を目指します。

【概要】
東北大学及び海洋研究開発機構(以下、「JAMSTEC」)が共同で提案した「変動海洋エコシステム高等研究機構(WPI-Advanced Institute for Marine Ecosystem Change:以下、「WPI-AIMEC」)」が、文部科学省の令和5年度世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)の新規採択拠点として採択されました。 WPIプログラムは、卓越したリーダーのもと、世界から第一線の研究者が集まる「目に見える研究拠点」を形成する事業です。東北大学にとっては、2007年度に採択されたWPI-AIMR(現・WPIアカデミー材料科学高等研究所)に次ぐ2拠点目の採択となります。複数のホスト機関が共同してWPI拠点を形成するアライアンス型提案の採択は、WPIプログラムが創設されて以降、初めての事例です。 WPI-AIMECでは、ホスト機関である東北大学の基礎学術や高等教育機能と、JAMSTECの海洋調査や計算機プラットフォームの機能を活かし、一体的な拠点運営を行います。具体的には、北西太平洋を重点海域と定め、海洋物理観測と環境DNA分析等から得られるビックデータの統合解析を進め、地球システム変動(注1)にともなう海洋環境のダイナミックな変化に対する生態系の応答・適応メカニズムの解明に挑みます。それらのデータ・知見に基づき、北西太平洋から全球に適用可能な海洋生態系変動モデルを構築し、人間社会に役立つ予測の実現を目指します。それにより、海洋及び生態系の再生と回復に向けた「惑星スチュワードシップ」(注2)に貢献します。さらに、サテライト機関としてハワイ大学と連携し、国際的な高等教育プログラムによる世界で活躍する人材の育成を促進します。


【用語解説】

注1.地球システム変動:地球の大気や海洋、生態系などの要素が複雑かつ相互に影響し合い変化する様。
注2. 惑星スチュワードシップ:地球の持続可能な管理と保護のための責任ある行動規範・原則。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)

東北大学大学院理学研究科
教授 須賀 利雄
TEL: 022-795-6527
Email: suga*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学研究推進部研究推進課研究推進係
TEL: 022-217-5014
Email:kenkyo-kikaku*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

sdgs_logo

sdgs13

東北大学は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています

このページの先頭へ