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インド・パンジャーブ地方の稲わら焼きが起因、高レベルのPM2.5がデリー首都圏へ 〜高密度観測ネットワークで輸送過程を解明〜

【本学研究者情報】

〇大学院理学研究科 地球物理学専攻
講師 Pradeep Khatri(プラディープ カトリ)
研究室ウェブサイト

【概要】

 総合地球環境学研究所(地球研)を中心とした国内外の大学等の国際的な研究者チームが、29台の安価で正確な小型センサで構築した高密度観測ネットワークにより、インド北西部の大気汚染状況を初めて定量化しました。その結果、発生源を含むネットワーク観測が、農業残渣燃焼が地域や複数州にまたがるスケールの大気汚染に及ぼす影響の理解に有益であることを示しました。

図1:2022年11月2-4日の農業残渣物燃焼によるパンジャーブ州におけるPM2.5の放出とデリー首都圏への輸送の事例。赤丸が観測点の位置を示す。左図ではパンジャーブ州、ハリヤーナー州、デリー首都圏におけるPM2.5濃度の変化(オレンジと水色はそれぞれ同一州内複数地点の時間平均値と標準偏差を意味する)、右図では本期間におけるPM2.5の最大濃度(赤丸:値に応じて直径を大きくしている)を衛星による火災検知数および風向とともに示した。風ベクトルは欧州中期予報センター第5世代再解析(ERA5)の地上風(11月3日の日平均値)を表している。

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問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院理学研究科 地球物理学専攻
講師 Pradeep Khatri(プラディープ カトリ)
電話:022-795-6743
E-mail:pradeep.khatri.a3*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院理学研究科
広報・アウトリーチ支援室 佐和由紀
電話: 022-795-6708
E-mail: sci-pr*mail.sci.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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