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カテキン×フッ化物でむし歯の予防効果アップ! 口腔細菌がつくり出す「酸」を効率良く抑制するための方法を発見

【本学研究者情報】

〇大学院歯学研究科口腔生化学分野 教授 髙橋信博
研究室ウェブサイト

【発表のポイント】

  • むし歯は口腔内の細菌が産生した酸により歯が溶けることで進行します。
  • 緑茶由来カテキンには細菌の酸の産生を抑える働きがありますが、フッ化物を併用することで、その働きがさらに強くなることが分かりました。
  • カテキンとフッ化物の相乗作用を利用した新しいむし歯予防法を提案します。

【概要】

カテキンには、抗酸化作用や抗炎症作用などさまざまな健康効果があることが知られています。口腔内では、むし歯の原因となる微生物の成長と、代謝産物として排出される「酸」の産生を抑制することで、むし歯を予防する可能性があります。一方、フッ化物は歯の修復・強化に加え、微生物の酸の産生を抑制することで、むし歯を予防することが知られています。

東北大学大学院歯学研究科口腔生化学分野の髙橋信博教授、鷲尾純平准教授、安彦友希助教の研究グループは、四川大学華口腔医学院と共同で、カテキンとフッ化物の組み合わせが口腔内微生物による酸の産生を効率よく抑制することを明らかにしました。特に、むし歯の起こりやすい酸性環境で、その効果が高まることが分かりました。

本成果はむし歯予防法の新規開発に貢献できる可能性があり、さらに詳細な研究や臨床研究を通じて、その実現が期待されます。

本研究成果は、2023年10月18日に国際学術誌Caries Researchでオンライン公開されました。

図1. カテキンの種類と構造の違い。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院歯学研究科
口腔生化学分野
教授 髙橋 信博
TEL: 022-717-8294
Email: OEB*dent.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院歯学研究科
広報室
TEL: 022-717-8260
Email: den-koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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