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「植物RIイメージングコンソーシアム」研究がキックオフ! ~ QSTら10機関による福島国際研究教育機構の委託研究事業が本格的にスタート~

【本学研究者情報】

先端量子ビーム科学研究センター 
教授 渡部浩司

センターウェブサイト

【発表のポイント】

  • 福島をはじめ多様な農産物が生産されている地域において農業が抱える具体的な課題解決を目指し、F-REIの「農作物の生産性向上や持続可能な作物生産に資するRIイメージング技術の開発及び導き出される生産方法の実証」がスタート。
  • QST、東京大学農学部、筑波大学、東北大学、名古屋大学、北海道大学、東京農業大学、近畿大学、高知大学、株式会社プランテックスによるオールジャパン体制で臨む。

【概要】

 近年福島をはじめ多様な農作物が生産されている地域において、農作物の生産性向上や持続可能な生産が長年の課題となっています。これらを克服するイノベーションの創出を目指し、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(以下、QST。理事長 小安重夫)を代表とする10機関による「植物RIイメージングコンソーシアム」(以下、コンソーシアム。)が組織され、福島国際研究教育機構(以下、F-REI。理事長 山崎光悦)の委託事業「農作物の生産性向上や持続可能な作物生産に資するRIイメージング技術の開発及び導き出される生産方法の実証」への取り組みを開始することになりました。

 F-REIの5つの研究分野のうち「放射線科学・創薬医療、放射線の産業利用」では、ウエルビーイングへの貢献を目指して、放射線利用に関する基礎研究に加えて、医療のみならず農業、工業分野での産業利用を見据えた技術開発を推進しています。その一環として、コンソーシアムでは、医療診断にも使われる放射性同位体(RI)を用いた計測技術を、農業に応用するための技術として確立していきます。具体的には、RIイメージング技術によって植物内部の栄養素の動きを高精度に可視化するシステムを構築して、栄養素の輸送メカニズムを解明します。研究の成果を農作物の育成方法の改善や高い付加価値を持つ農作物等の開発につなげ、さらに農業の生産性向上や持続可能な作物生産という課題の解決につなげるなど、我が国の将来のRIイメージング研究拠点を目指した基盤づくりを進めていきます。

 今後の植物RIイメージング研究計画をより具体的に策定するためのキックオフミーティングを513日に開催し、本研究を本格的に開始しました。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

先端量子ビーム科学研究センター
IR広報室
電話:022-795-7803
Email:cyric-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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