本文へ
ここから本文です

超低損傷・低温中性粒子ビーム酸化プロセス技術による高品質AlOx/GeOx/Geゲートスタック構造の実現

東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)および流体科学研究所(IFS)の寒川誠二教授のグループは、独自技術である超低損傷・中性粒子ビーム技術を用いて「界面準位が1011cm-2eV-1以下の高品質な界面を持ったAlOx/GeOx/Geゲートスタック構造」を作製することに成功しました。
 今回、本研究グループは、ゲルマニウム基板表面の自然酸化膜を除去したのち、アルミニウム蒸着によってカバーされた高品質ゲルマニウム表面に酸素中性粒子ビームによる「300℃以下の低温酸化で均一超低損傷なAlOx(1.5 nm)」と「GeO2比率が20~30%程度の高品質ゲルマニウム酸化膜(1 nm)」を同時に形成することで、MOSキャパシタ構造試作を行い、電気的に界面準位を測定しました。その結果、「1011cm-2eV-1以下という極めて低い界面準位密度の実現」に成功しました。これにより、今後ゲルマニウムMOSトランジスタの開発が大きく前進することが期待されます。
 本研究成果は、2015年9月27日から札幌で開催されるInternational Conference on Solid State Devices and Materials (SSDM)で発表されました。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

<研究に関すること>
東北大学原子分子材料高等研究機構(AIMR)
東北大学流体科学研究所未到エネルギー研究センターグリーンナノテクノロジー研究分野
教授 寒川誠二(サムカワ セイジ)
TEL/FAX:022-217-5240
E-mail: samukawa*ifs.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

<報道担当>
東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR) 
広報・アウトリーチオフィスマネジャー 
清水修(シミズ オサム)
TEL: 022-217-6146
E-mail: aimr-outreach*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

このページの先頭へ