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放射線医療従事者の水晶体被曝の実態と危険性を解明 ‐IVR従事者の眼の水晶体放射線防護の重要性‐

東北大学大学院医学系研究科 放射線検査分野の千田浩一教授(災害科学国際研究所)と仙台厚生病院の芳賀喜裕非常勤講師(医学系研究科)らのグループは、画像下治療(IVR)を行う放射線従事者の眼の水晶体被曝の実態を明らかにしました。本研究は、新型線量計を用いて、大きな関心事である水晶体被曝線量を正確に測定し、さらに軽量型放射線防護メガネのIVRでの防護効果を初めて明らかにした重要な報告です。本研究によって、放射線医療従事者の放射線障害(白内障)発症の防止に貢献することが期待されます。

本研究成果は、2017年4月3日、英科学誌Scientific Reports誌(電子版)に掲載されました。

【発表のポイント】

  • 新しい水晶体用線量計を用いて放射線従事者の水晶体被曝を正確に測定評価した。
  • IVR従事者において適切な放射線防護を行わない場合、国際放射線防護委員会の新勧告の水晶体線量限度を超過する危険性があることが明らかになった。
  • IVR従事者において軽量タイプ防護メガネの放射線防護効果は60%程度であることが分かった。

IVR医師の水晶体被曝の年間推定線量

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院医学系研究科放射線検査学分野
教授 千田 浩一(ちだ こういち)
電話番号:022-717-7943
Eメール:chida*med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院医学系研究科・医学部広報室
講師 稲田 仁(いなだ ひとし)
電話番号:022-717-7891
FAX番号:022-717-8187
Eメール:pr-office*med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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