ライフサイエンス カテゴリ
2009年12月26日 第54回サイエンスカフェ
2009年12月26日 第54回サイエンスカフェ
脳科学GCOE「脳カフェ」と共同開催 病は気から ～脳腸相関～
講師：福土 審 東北大学大学院医学系研究科 教授
プロフィール
東北大学大学院医学系研究科教授。1983年東北大学医学部医学科卒業、医学博士。東北大学医学部附属病院心療内科助手、デュ－ク大学医学部研究員、東北大学心療内科助教授などを経て、1999年より現職。専攻は心身医学・行動医学。機能性消化管障害国際ローマIII委員会委員。著書に「内臓感覚──脳と腸の不思議な関係」（NHKブックス）など。日本心身医学会石川記念賞、米国心身医学会Early Career Award、 東北大学沢柳賞、文部科学大臣表彰科学技術賞研究部門、米国消化器病学会Masters Awardなど受賞。
開催情報
開催日：2009年12月26日（土）14:00～17:00
会場 : せんだいメディアテーク
ポスター：データはこちら（PDF、233KB）
概要
世の中にストレスが多くなって来ました。ストレスがあると第一に起こるのは心の問題、と思われていますが、実は、身体にも相当な問題が起こります。その代表が過敏性腸症候群という疾患です。その研究から、ストレスと心身の関係が判って来ました。心は脳機能の結果です。ストレスによって、心が動くと、脳から腸に向かう信号を介して、腸に悪影響があります。最近の研究で、腸からの情報が脳の機能に大いに影響していることが判ってきました。腸からの情報が強すぎると、脳のストレス処理を制御している部分が感じ易くなり、敏感に反応するようになって来ます。脳と腸の不思議な関係をつきつめて行くと、心がもっとよく判るのでは。そんな夢を抱いて研究しています。
当日の様子
