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2013年1月25日 第88回サイエンスカフェ
2013年1月25日 第88回サイエンスカフェ
絆を支えるホルモン、オキシトシン
講師:西森 克彦(にしもり かつひこ) 東北大学大学院農学研究科 教授
プロフィール
1977年3月、東大農学部農芸化学科卒業 1982年3月、東大農学研究科博士課程修了、農学博士(プロレンニンcDNAのクローニングとその構造解析) 同年4月、同研究科にて学術振興会特別奨励研究員 1983年6月、東大応用微生物研究所(現分子細胞生物研究所)助手 1988年11月、東北大農学部助教授 1994年9月−96年4月、米国Tx州、ベイラー医科大学客員助教授 2001年3月〜現在、東北大農学研究科教授 1985年度日本農芸化学会奨励賞「ウシプロキモシン遺伝子のクローン化と微生物における形質発現に関する研究」
留学を機会にOXT研究を開始。2000年以降OXTと受容体が果たす社会行動制御についての研究を開始。他に「膜受容体LGR4による組織幹細胞と上皮管腔構造形成の制御」、「ハタネズミiPSC開発と遺伝子修飾系開発」など複数領域の研究を並行し進めている。
開催情報
開催日:2013年1月25日(金)18:00~19:45
会場 : せんだいメディアテーク
概要
脳で作られるオキシトシン(OXT)ホルモンと受容体遺伝子は“絆”を制御し、男女の恋愛行動や母子関係、グループ内の行動(社会行動)に係わります。OXTの無いネズミは他個体識別力が低下し動物レベルでの“自閉症”症状を示します。今回、OXTや受容体が持つヒトや動物間の心を近づける作用について御紹介する予定です。
当日の様子