ライフサイエンス
2018年10月26日 第157回サイエンスカフェ
私たち多細胞生物を構成する細胞は、皆同じ遺伝子を持っています。しかし、癌細胞はどうも違っているようです。そして腫瘍という塊を作る細胞は癌細胞だけではありません。どうしてそのような事が起こるのか、少し考えてみましょう。
2018年10月26日 第157回サイエンスカフェ
がんは、何から出来てるの?
講師:中山 啓子 東北大学大学院医学系研究科 教授
プロフィール
少しだけ内科医として働きましたが、私たちは何者なの?という疑問に取り憑かれて、研究を開始。謎は深まるばかりです。
開催情報
開催日:2018年10月26日(金)18:00~19:45
会場 : せんだいメディアテーク オープンスクエア ※定員100名(来場者が多い場合には、入場を制限することがあります。)
概要
私たち多細胞生物を構成する細胞は、皆同じ遺伝子を持っています。しかし、癌細胞はどうも違っているようです。そして腫瘍という塊を作る細胞は癌細胞だけではありません。どうしてそのような事が起こるのか、少し考えてみましょう。
Q&A
Q. 予防していてもがんになってしまうのでは?
A. 残念ながら、現在、がんを完全に予防する、なくす方法はありません。でも、最後にお話しした「がんを防ぐための新12ヶ条」を守っていただくと、がんに罹患する確率、がんで亡くなる確率を減らすことができるのは事実です。
Q. iPS細胞などの再生医療ってどういう治療なんでしょうか。
A. 再生医療は、傷んでしまった臓器を再生させるという治療です。特に iPS 細胞を使ったものは、臓器のパーツを体の外で作り体の中へ導入しようという試みです。ですので、再生というより、臓器を置き換えようとする医療です。
Q. 東北大学では今(医療において)具体的にどのような研究が行われているのか?
A. 東北大学には、医療関係の研究者が1000人以上在籍しています。ですので、非常に様々な研究が行われています。ご興味があれば、ホームページなどで検索をしてください。サイエンスカフェでも医療関係のお話はこれからも登場しますので楽しみにしていてください。
Q. もし10年以内に親や祖父母ががんになり、自分は治療してほしいけど本人は残り少ない余命を治療で痛がりながらムリに治したくないと言われた場合、先生は倫理問題をどうお考えですか。
A. 私は、とても自分勝手なので、私自身が納得できるまで話し合いをすると思います。
当日の様子