ライフサイエンス
2018年12月12日 第159回サイエンスカフェ
私たちの身近にあるゼリーには、水がたくさん含まれています。同じように私たちの体も水をたくさん含んでいます。今回、このゼリーのようなソフトマテリアルを使って、体の機能を再現して医療に役立てようとする試みについて紹介します。
2018年12月12日 第159回サイエンスカフェ
医療に役立つソフトマテリアル
講師:山本 雅哉 東北大学大学院工学研究科 教授
プロフィール
1971年 大阪生まれ。
1994年 京都大学工学部高分子化学科卒業。
1999年 京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻博士後期課程修了。
2000年 京都大学再生医科学研究所生体材料学分野助手。
2011年 同准教授。
2017年より現職。この間、独国ドレスデン高分子研究所、米国コーネル大学医学部留学。JSTさきがけ研究者を兼任。
開催情報
開催日:2018年12月12日(水)18:00~19:45 ※開催曜日にご注意ください
会場 : せんだいメディアテーク
概要
私たちの身近にあるゼリーには、水がたくさん含まれています。同じように私たちの体も水をたくさん含んでいます。今回、このゼリーのようなソフトマテリアルを使って、体の機能を再現して医療に役立てようとする試みについて紹介します。
Q&A
Q. スライム作り(PVA+お湯+ホウ砂)が好きですが、温度等の物理状態の変化によって固さ等の状態を変えるようなスライムは出来ますか。
A. スライムの硬さは、PVAの性質や濃度、およびホウ砂の濃度など、その作製条件で大まかな性質が決まります。このため、物理状態の変化によって硬さなどの状態を変えるようなスライムを作製することは難しいと思います。
Q. 実験は良かったです。冷却には氷水を使うのが変化がよりはっきり現れるのではないでしょうか。
A. 変化がよりはっきり現れるということに結びつかないかもしれませんが、冷却に氷水を使うと、温度変化が早くなります。
Q. 刺激応答性ソフトマテリアルは備えたい性質によって作りが違うのか?どうやって作るのか?
A. 刺激応答性ソフトマテリアルは、備えたい性質によって作り方は異なります。この作り方とは、合成する分子そのものが異なることを意味しますので、その作り方は千差万別です。
当日の様子