2014年1月31日 第100回サイエンスカフェ
東北大学サイエンスカフェ 第100回スペシャル
講師:福西 浩 東北大学教養教育院 総長特命教授・東北大学サイエンスカフェ
創設者 ほか
吉澤先生プロフィール
1983年 東北大学 大学院工学研究科 博士後期課程修了後、東北大学 工学部通信工学科 助手・助教授を経て、1991年 豊橋技術科学大学 工学部 助教授、1994年 東北大学 大学院情報科学研究科 助教授、1999年 米国ジョンズホプキンズ大学医学研究所客員研究員、2001年 東北大学 情報シナジーセンター(現サイバーサイエンスセンター) 教授。人工心臓の知的制御。バーチャルリアリティの医療応用に関する研究に従事。2007年から東北大学サイエンスカフェのコーディネータを務める。 ホームページ:http://www.yoshizawa.ecei.tohoku.ac.jp/
開会挨拶・報告
福西先生 プロフィール
東京大学大学院理学系研究科博士課程終了後、米国のベル研究所、国立極地研究所を経て1986年より2007年まで東北大学大学院理学研究科教授として惑星大気物理学分野の発展に努める。南極観測隊に4度参加し、越冬隊長や夏隊長も務めた。2007年からは日本学術振興会北京センター長を4年間務め日中学術交流の発展のために尽力する。2012年より総長特命教授として教養教育を担当する。専門は宇宙空間物理学で、オーロラや超高層大気の雷放電発光現象を研究している。
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講演 「東北大学サイエンスカフェを作ったワケ」
2004年4月に国立大学法人に移行した東北大学は教育と研究に加えて地域貢献を第3の柱にしました。その目玉の一つとして2005年8月に全国の大学に先駆けて東北大学サイエンスカフェの毎月1回の定例開催を始めました。その経緯を紹介します。当日の様子
中村先生 プロフィール
大阪大学全学教育推進機構准教授。1974年生まれ。東京大学大学院工学研究科先端学際工学専攻博士課程終了。博士(学術)。東京大学先端科学技術研究センター助手、文部科学省科学技術政策研究所研究官、大阪大学大学教育実践センター准教授を経て、2012年より現職。専門は科学技術社会論・科学技術史。日本にサイエンスカフェが紹介された2004年よりサイエンスカフェの実践と普及にも力を注いできた。編著に『ポスト3・11の科学と政治』(ナカニシヤ出版,2013年)など。
研究室、研究内容のホームページ:http://nmasaki.com/
講演 「日本・世界のサイエンスカフェはこうだ!」
ヨーロッパで1990年代後半に誕生し、その後、世界中に急速に広がったサイエンスカフェ。サイエンスカフェはどのように生まれたのか。なぜサイエンスカフェはこれほどまでに普及したのか。国内外のサイエンスカフェ事情を紹介しながら、サイエンスカフェの魅力を語ります。当日の様子
パネルディスカッション 「これからのサイエンスカフェを考えよう」
外部から・地域から・ミニカフェから・裏方から・期待するもの・そしてこれからは・・・
パネリスト
久利 美和 (東北大学災害科学国際研究所 講師)
長神 風二 (東北大学東北メディカル・メガバンク機構 特任教授)
安藤 晃 (東北大学大学院工学研究科 教授)
小松原 幸弘 (仙台第一高等学校 教諭)
右京 なな (東北大学サイエンスカフェ学生ボランティア S-Café Sugars)
石井 鉄雄 (仙台市科学館 館長)
中村 征樹 (大阪大学 全学教育推進機構 准教授)
司会
曽根 秀昭 (東北大学サイバーサイエンスセンター 教授)
当日の様子
楽しい実験・展示ショー
1.花の不思議を探しだそう!!
渡辺 正夫 (東北大学大学院生命科学研究科 生態システム生命科学専攻 教授)
自家不和合性、リンゴの不思議について展示・説明します。自己花粉、非自己花粉を識別している動画をパソコンで放映!植物の花の雌しべ、おしべ、花粉を顕微鏡で観察します。なんと、リンゴをプレゼント!!
2.環境に優しいバイオ燃料の新製造技術
北川 尚美 (東北大学大学院工学研究科 化学工学専攻 准教授)
第59回サイエンスカフェで紹介した新技術は、その後大きく発展し、大学内にパイロットスケールの全自動連続製造装置が完成、現在、順調に稼働しています。この紹介映像(約3分)を公開するとともに、廃食油だけでなく、食用油製造工程からの廃棄物油や非食用油など、これまで利用できなかった様々な原料油から製造したバイオディーゼルを展示します。
3.レオロジー体験
S-Café Sugars 有志 (東北大学サイエンスカフェ学生ボランティア)
a)おもしろ流体!水溶き片栗粉のヒミツ!
水溶き片栗粉のダイラタンシー性(力を加えると粘度が増す性質)を体験してもらいます。スプーンで水溶き片栗粉を混ぜたり、電動歯ブラシで振動を与えたりして,その性質を実感しましょう。
b)どろどろ君~溶岩の流れにくさを実感しよう~
玄武岩質溶岩と流紋岩(デイサイト)質溶岩の粘性係数は,およそ1億異なるため、溶岩の流れ方は全く異なります。市販の水飴と粘性係数を40倍大きくした水飴を、注射器で押し出して板に流し、流れ方の違いを実感しましょう。
4.磁石で記憶素子を作ろう
大野 英男 (東北大学電気通信研究所 教授)
正しく南北を示す方位磁石に棒磁石を接触させることで、NとSを入れ替え、方位磁石が反対の方角を示すことを確かめましょう。磁石を使った記憶素子の磁石の向きを、棒磁石と電池を使って反転し、実際に抵抗が変化することを確かめましょう。
当日の様子
開催情報
開催日:2014年1月31日(金)18:00~20:15
会場 : せんだいメディアテーク
概要
東北大学サイエンスカフェは、せんだいメディアテークを会場に2005年から毎月1回開催し、2014年1月には第100回を数えることになります。日本では、本学が他大学に先駆けて活動を始め、現在では本学全体のアウトリーチ活動として、最も代表的なイベントとなっています。
そこで、第100回を記念するために、特別なカフェを企画しております。
詳細は www.cafe.tohoku.ac.jp/100th/ をご覧ください。
参加には事前のお申込みが必要となります。
下記のメールまたは電話でお申込みください。【12月20日(金)締切】
総務部広報課 社会連携推進室
Tel 022-217-6090 E-mail:social*bureau.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)