2015年12月19日 サイエンスカフェ 地下鉄開業記念スペシャル
近未来の交通システム ~「地方創生特区」青葉山での実証実験~
長谷川 史彦 東北大学未来科学技術共同研究センター 副センター長/教授
鈴木 高宏 東北大学未来科学技術共同研究センター 副センター長/教授
松木 英敏 東北大学大学院医工学研究科 教授
須川 成利 東北大学大学院工学研究科 教授
長谷川教授 プロフィール
1981年東北大学大学院工学研究科資源工学専攻博士課程前期を修了。 2005年NICHe教授就任。2008年総長特命主幹(地域連携総括)兼務。NICHe創設以来、企画活動の中心となり、多 くの活動成果を輩出してきたNICHeの管理運営を行ってきた。地域の経済団体、自治体と共同で産学官連携ラウンドテーブルやみ やぎ復興パークなど、様々なプロジェクトを立ち上げている。専門分野は界面化学・材料工学・野球。工学博士
鈴木教授 プロフィール
1998年東京大学工学系研究科博士後期課程修了、博士(工学)学位取得。同年同大生産技術研究所講師、2000年同助教授、2004年同大大学院情報学環に流動、同大先進モビリティ研究センター設立に携わる。2010年から3年間長崎県産業労働部政策監として出向、五島列島における長崎EV&ITSプロジェクトの推進担当のほか、同県におけるながさき海洋・環境産業拠点特区の基を築く。2013年に東京大学先進モビリティ研究センター准教授を経て、2014年より現職。専門はロボティクス、機械工学、制御工学、ITS、次世代モビリティ。
松木教授 プロフィール
1950年宮城県生まれ。1969年県立福島高等学校卒業後
1973年東北大学理学部物理学科卒業。
1980年同大学院工学研究科電気及通信工学専攻修了(工学博士)。
東北大学工学部助手、助教授を経て1998年同工学研究科教授。
2008年から同医工学研究科教授。2011-2013年同研究科長。
照明学会会長。専門は磁気応用工学、生体電磁工学。
見えない磁気に魅せられ応用の道を走る。
趣味はアウトドア、ドライブ、ツリークライミング、音楽。
須川教授 プロフィール
東京工業大学大学院理工学研究科物理学専攻修士課程、東北大学大学院工学研究科電子工学専攻博士課程を修了。前職のキヤノン(株)において、世界に先駆けて高画質CMOSイメージセンサを搭載したデジタルカメラを実用化。今日世界中で使用されているCMOSイメージセンサの「育ての親」と称される。1999年に東北大学へ移籍。国内外のイメージセンサ分野の研究をリードする第一人者として活躍している。未来情報産業研究館代表。
開催情報
開催日:2015年12月19日(土)13:30~16:00
このイベントは事前予約が必要になります。
会場 : 東北大学未来科学技術共同研究センター
未来情報産業研究館 5階 大会議室
概要
東北大学青葉山キャンパスでは、地下鉄開業に際し、近未来の技術をいち早く実証・実用化する特区とすることで、新しいモビリティ(移動手段)を駆使し、安全かつ便利で、人にも環境にも優しく、今すぐにでも実現可能な地域型の交通システムの構築を始めています。本カフェでは、その一端を4名の講師から紹介し、見学・試乗体験等を通じ、皆様とその将来像について議論したいと思います。
○講演者:長谷川 史彦 未来科学技術共同研究センター 副センター長/教授
講演タイトル:未来社会を市民と共創する、駅前センターとして変貌するNICHeからの提案
講演内容:NICHeは、秘密保持を基本に産業連携による数々の実用化研究活動を行ってきました。市営地下鉄東西線の開通により、青葉山駅前センターとなりましたNICHeは、大学発先端技術のショーケースとして積極的に研究成果を市民の皆様に発信する機能強化に努めています。今回はその特徴的な活動をご紹介します。
○講演者:鈴木 高宏 未来科学技術共同研究センター 副センター長/教授
講演タイトル:青葉山キャンパス次世代移動体システム実証フィールド構想
講演内容:仙台市版地方創生特区「ソーシャル・イノベーション創成特区」の一部として認められた表題の近未来技術実証の取組として、国内外から広く先端技術・研究を集め、それを一般市民もいち早く直に体験する、本構想の概要と将来展望を述べる。
○講演者:松木 英敏 医工学研究科 教授
講演タイトル:見せます!未来のクルマを魅せる技術
講演内容:未来のクルマ-次世代移動体システム-とその実現の鍵となる技術シーズの数々について解説し、システムを支える非接触エネルギー伝送技術の魅力についてわかりやすく紹介します。
○講演者:須川 成利 工学研究科 教授
講演タイトル:次世代移動体技術の要イメージセンサの世界的研究開発拠点を青葉山に
講演内容:車はセンサ・半導体なしには動きません。青葉山駅前に建つ未来情報産業研究館は,2001年竣工以来、先進のセンサ・半導体製造技術を中心に、数多くの研究開発・実用化の成果をあげてきました。地下鉄開業後、本研究館は、クリーンルーム施設や装置測定器等を広く共用化して革新的なイメージセンサ・半導体技術を総合的に研究するための、世界に類のない研究施設として新たに生まれ変わろうとしています。
【当日のプログラム】
13:00 【受付開始】
13:30 【開演】 あいさつ,講演者紹介
13:35 【講演開始】4名の講演者より講演 (各10分×4名)
14:15 【講演終了】
14:15~20 【グループごとにそれぞれの見学・試乗体験会場へ移動】
14:20~15:10 【見学・試乗体験】
電気自動車試乗、自動走行電気自動車デモ、ワイヤレス給電、交通モニタリングシステム見学など
試乗は免許を持っている人のみを対象としております。
15:10 【屋内に移動】
15:15 【全体的な質疑応答】
16:00 【終了】
当日の様子