本文へ
ここから本文です

ドイツ大学長等視察団の来訪

2018年3月21日(水)、ドイツ学術交流会(DAAD)が主催するドイツ大学長等視察団が本学を訪問し、里見進総長等と懇談しました。

視察団はドイツ各地の有力大学の学長、副学長、事務総長及び今回の来日をコーディネートしたDAADのスタッフの合計22名からなり、日本の大学における管理運営の課題、資金調達、国際化戦略や研究機関との連携等について現地を視察し、意見交換することを目的としております。

懇談において、里見総長は一行の来訪を歓迎するとともに、2011年3月の東日本大震災後、ドイツの大学から義援金のほか、研究者や学生の受入れ等、多数の支援の申し出をいただいたことに改めて感謝の言葉を伝えました。

視察団を代表してDAADのUlrich Grothus副事務総長からは、「被災された皆様に改めてお悔やみを申し上げたい。あの震災はドイツのエネルギー政策にも重大な転換をもたらすとともに、大学が何をできるのか考えさせられた。深刻な被害を受けた東北大学の震災対応における取組には大きな関心を持っており、ドイツの大学が直面している課題や問題の解決への参考としたい。」との挨拶がありました。

植木俊哉理事からは、アルバート・アインシュタイン博士の本学来訪や、本学創設前後は主要な教員がドイツに研究留学していたことからベルリンやゲッティンゲンなどで教授が会合を行っていたことなど、ドイツとの関連を踏まえた本学の歴史やドイツとの学術交流状況のほか、管理運営体制や指定国立大学法人としての取組みと、世界をリードする4つの研究クラスター(材料科学、スピントロニクス、未来型医療、災害科学)の概要を説明しました。

その後に行われた質疑応答では、ドイツ側から、研究クラスターの設置にかかる決定プロセスや権限、学際的ないし異分野融合の研究センター設置における障害や問題点、企業との共同研究状況とその課題、また企業からの収入、研究人材育成方法やそのリクルート、海外との協働教育状況など、様々な質問が出され活発な意見交換が行われました。

視察団はその後、材料科学高等研究所の小谷元子所長から研究所の概要説明と若手研究者5名による研究紹介を受けるとともに高橋研究室を視察しました。その後、青葉山新キャンパスに移動し、災害科学国際研究所では、今村文彦所長から東日本大震災による津波解析研究とそれに基づく防災教育への応用、そして災害研の取組紹介を受けました。

この視察団の受入れにより、本学の先駆的な研究教育の取組や運営体制をアピールすることができ、世界的に学術研究をリードするドイツの大学とのさらなる学術交流の進展が期待されます。

当日の様子1
当日の様子2
当日の様子3
当日の様子4
当日の様子5
当日の様子6

問い合わせ先

国際交流課
TEL:022-217-4844

このページの先頭へ