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2011年東北地方太平洋沖地震の発生メカニズムを解明

【発表のポイント】

  • 上と下の両プレート内の不均質構造が地震発生をコントロールした。
  • 震源断層の上も下も周りに比べてより固い岩盤でできており、上と下の固い岩盤同士のぶつかりあいで大地震が発生した。
  • 巨大地震発生メカニズムの重要な手がかりになる可能性がある。

【概要】

東北大学大学院理学研究科 地震・噴火予知研究観測センターの趙大鵬教授とLiu Xin博士(現:中国海洋大学准教授)は、2011年東北地方太平洋沖地震の震源域におけるプレート構造を調査し、この大地震の発生は、震源域上のオホーツクプレートとその下の太平洋プレートといった両方のプレート内部にある不均質構造にコントロールされたことを明らかにしました。また、震源断層の上も下も周りに比べてより固い岩盤ででき、それらがぶつかりあうことで大地震が起こりました。この研究結果は、謎が多いプレート境界域の巨大地震の発生メカニズムを明らかにするための重要な手がかりになると考えられます。

この研究成果は、2018年6月20日13時(日本時間)に米科学雑誌「Science Advances」に掲載されました。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

<研究に関すること>
東北大学大学院理学研究科
地震・噴火予知研究観測センター
教授 趙大鵬(ちょうたいほう)
E-mail:zhao*tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)

<報道に関すること>
東北大学大学院理学研究科
特任助教 高橋 亮(たかはし りょう)
電話:022−795−5572, 022-795-6708
E-mail:sci-pr*mail.sci.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)

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