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「東京オトナ大学」にて大学院工学研究科 五十嵐太郎教授が講義を行いました

2018年11月23日(金・祝)、ステーションコンファレンス東京にて「東京オトナ大学」が開催され、大学院工学研究科の五十嵐太郎教授が講師を務めました。2011年の初開催から第8回目となる今年の「東京オトナ大学」では、沿線の工芸品を取り入れた豪華列車「TRAIN SUITE四季島」や有田焼創業400年事業「ARITA 400project」を手がけた奥山清行氏によって、伝統技術のブランディングや地方創生の取り組みについての基調講演が行われたほか、会場のサピアタワーに入居している10大学の講師陣によって「これからの日本」を考える講義が提供されました。

五十嵐教授は「オリンピックと建築の歴史を振り返る」というタイトルで講義を行い、2008年の北京オリンピックのメインスタジアム「鳥の巣」をはじめとする歴代のオリンピック関連建築が、世界中で中継を見つめる10億以上の人々に一晩にして記憶される「メディア建築」であることを指摘しました。また、2016年夏季オリンピック招致の立候補都市が東京に決まる前の福岡オリンピック構想において、博多湾内に停泊させた大型客船を報道関係者向けの宿泊施設とし過大投資を避ける持続可能型の計画があったことや、2008年の北京オリンピック開会式で打ち上げられた足跡型の花火が、天安門広場の立地する歴史的な地区から碁盤の目状に整備された北京の通りに沿ってスタジアムへと歩んでいった演出があったことなどを例に、オリンピックにまつわる建築はひとつの建造物としてのみならず都市建築としての性格も持つことに触れ、その魅力を紹介しました。

定員を上回る46名の来場者は、五十嵐教授の講義スライドを食い入るように見つめ、各建築の逸話にうなずきながら、また、時には笑みをこぼしながら聴講し、来る2020年の東京オリンピックに向けて各自が考えを深めるきっかけとなる90分間となりました。

問い合わせ先

総務企画部 社会連携課 社会連携推進係
電話番号:022-217-5132

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