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「東京オトナ大学」にて農学研究科 野地智法准教授が講義を行いました

2019年12月1日(日)、東京ステーションシティサピアタワーにて「東京オトナ大学」が開催され、農学研究科の野地智法准教授が講師を務めました。

2011年から始まり第9回目となる今回は、「変なホテル」の立役者であり、ロボットプロデュースの第一人者として活躍している富田直美氏がドローンの実演等を交えて、人が幸せになるためのテクノロジーと題した基調講演を行ったほか、本学をはじめサピアタワーに入居する11大学が一般の方々を対象に講義を行いました。

野地智法准教授は「ミルクに含まれる免疫のちから〜母乳を介して子に伝わる母の偉大さ〜」というタイトルで講義を行いました。家畜のミルク生産の話を通して、乳房炎などの感染症の治療に用いられる抗生物質が世界中で多用されていることにより、薬剤に耐性を有する菌が家畜の生産現場で生まれ、それが我々人間にも甚大な影響をもたらしていることに言及しました。また、抗生物質のみに依存しない家畜の健全育成の重要性を解説しました。さらに、乳房炎に関する研究から得られた最新の成果として、私たちヒトにも身近な妊娠・出産を例に、分娩後、母が授乳によって、生まれたばかりの未熟な子をさまざまな病原体から守るべく、母体を変化させ、免疫力をもつ母乳を作り、子に届けるまでの体内の不思議なメカニズムについて、実際に行った実験方法や結果を交え、専門的な内容もわかりやすく解説しながら講義を行いました。

参加者は真剣に耳を傾け、時には笑みをこぼしながら聴講し、講義後の質疑応答では活発に質疑が交わされるなど関心の高さがうかがえました。母が備え持つ体内のメカニズムを学び、各々が生命の神秘に思いをはせる時間となりました。

講義中の様子

講師の野地准教授

問い合わせ先

東北大学総務企画部社会連携課
TEL:022-217-5132
E-mail:social*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください。)

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