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令和2年 東北大学総長 年頭所感を掲載しました

令和2年 東北大学総長 年頭所感(2020.1.6)

大野英男総長

明けましておめでとうございます。穏やかなお正月を過ごされたことと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

文部科学省の学校基本調査によると、わが国の2019年における4年制大学進学率は53.7%です。今年から家庭の経済状況に関する一定の条件を満たす学生は、教育費の支援が受けられますので、進学率はさらに上昇しそうです。しかし、少子化に伴う18歳人口の減少により、大学進学者の絶対数は今後減っていくと予想されています。

国立大学の定員は現在約95,000人です。18歳人口の減少を受けて、定員を減らすことを検討すべきとの議論があります。高等教育の機会を減らすことが、わが国の将来にとって賢明なこととは思われません。

社会は知識集約型へと変化しています。この変化を先導するには人文社会系、生命医学系、理工系を横断する不断の研究が必要です。国立大学はわが国の先端研究をけん引しています。例えばわが国のトップ10%論文(被引用数がトップ10%に入りインパクトが高いとされる論文)の50%強は国立大学からのものです。また、民間企業等からの研究費のほぼ3/4は国立大学に投入されています(国立大学協会調べ)。定員を減らすことは、そのような環境で勉学し教育を受ける機会を減らすことになり、また研究をはじめとするわが国の活力をそぐことになります。...

問い合わせ先

総務企画部広報室
TEL:022-217-4977

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