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DNAオリガミで「しなやかに」曲がるナノアームを実現 ~化学環境に応じて変形する分子スケールのアクチュエータ~

【発表のポイント】

  • DNA分子を材料としたナノアームを開発
  • 多数のモジュールの変形を累積することで,ナノアームをしなやかに曲げることに成功
  • イオンに応答した可逆的な変形を実現
  • 細胞表面などやわらかで不定形な場において機能するロボットの開発に貢献

【概要】

東北大学学際科学フロンティア研究所の鈴木勇輝助教は、本学工学研究科川又生吹助教、大学院生の水野康平氏、村田智教授らとともに、DNAオリガミ法と呼ばれるナノ構造体作製技術を駆使して、イオンに応答して「しなやかに」変形するナノアームを開発しました。今回開発したナノアームは、多数の極微の変形モジュールから構成されており、それらの変形が累積されることでしなやかな動きを実現しています。本研究成果は、開閉運動、スライド運動、回転運動といった単純な動きが主だったDNAナノマシンの世界に、新たな設計アプローチを提案するものであり、細胞表面などやわらかで不定形な場で機能するナノ~マイクロスケールのロボット開発に資するものと期待されます。

研究成果は4月1日にドイツ化学会誌「Angewandte Chemie International Edition」にオンライン掲載されました。

本研究は,日本学術振興会,文部科学省学術研究助成基金助成金/科学研究費補助金の支援を受けて行われました。

DNAナノアームのモデル図と原子間力顕微鏡像。作製したDNAナノアームは変形モジュールの繰り返しから成っている。各モジュールの変形が累積されることで,ナノアームの形状が大きく変化する。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学学際科学フロンティア研究所
助教 鈴木 勇輝
電話番号:022-795-6966
E-mail: ysuzuki79r*molbot.mech.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学学際科学フロンティア研究所
特任准教授(URA) 鈴木 一行
電話番号:022-795-4353
E-mail: suzukik*fris.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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