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若者と高所得者の加熱式タバコ喫煙率は多い ―喫煙率低下の妨げとなる可能性が判明―

【発表のポイント】

  • 急速に普及しつつある加熱式タバコの喫煙者の特性を調べた研究は進んでいません。
  • 2017年のウェブ調査から、この利用者の社会人口学的特徴を調べました。
  • 加熱式タバコの喫煙は、若者及び所得の高い者で多いことがわかりました。
  • 加熱式タバコは、喫煙率の低い若者と高所得者の喫煙率のさらなる低下を妨げる可能性があります。加熱式タバコ喫煙者の属性にも対応した、タバコ規制政策が必要だと考えられます。

【概要】

若者や社会経済的地位の高い者の喫煙率は低いことが報告されていますが、急速に普及しつつある加熱式タバコの喫煙者の特性を調べた調査は多くありません。そこで加熱式タバコ喫煙者の社会人口学的特徴を分析しました。

2017年に実施されたウェブ調査に回答した20~69歳の男女4,926人の、年齢と所得で分析をした結果、若者と高所得者で加熱式タバコの喫煙が多いことがわかりました。他の社会経済的地位の指標(学歴及び職業)でも、社会経済的地位の高い者に加熱式タバコ喫煙が多くみられました。

紙巻きタバコでは喫煙率が低い若者と高所得者に加熱式タバコ喫煙が多いことは、喫煙率の低下を妨げる可能性があります。加熱式タバコを含めたタバコ規制政策を検討するためには、加熱式タバコ喫煙者の属性にも対応する必要があると考えられます。

図1.解析対象者の年齢及び等価所得の分布
※割合(%)は、「紙巻きタバコのみ喫煙者」、「加熱式タバコ喫煙者」のそれぞれの総数を分母としたときの各群の割合である。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院歯学研究科
国際歯科保健学分野
准教授 相田 潤(あいだ じゅん)
電話:022-717-7639
E-mail:j-aida*umin.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院歯学研究科 広報室
E-mail:den-koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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