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産学連携のチームによる陸・海観測超小型衛星プロジェクト -食料問題解決に貢献する宇宙ビジネスの実証を目指す-

【発表のポイント】

  • 産学連携チームによる、マルチスペクトルカメラを搭載した陸・海観測超小型衛星計画を提案。
  • JAXAの革新的衛星技術実証3号機の実証テーマとして採択され、2022年度に打ち上げ予定。
  • 漁業・農業分野でのデータ利用や環境モニタリングを通じ、世界の食料問題解決に貢献する宇宙ビジネスの実証を目指す。

【概要】

東京工業大学、株式会社アイネット、ウミトロン株式会社、株式会社ジェネシア、株式会社ディーウェイスペース、東京大学、東北大学、名古屋大学からなる産学連携の実証チーム(※1)は、50 kg級の陸・海観測超小型衛星計画を提案し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)革新的衛星技術実証3号機の実証テーマとして採択されました。(※2)

本プロジェクトでは、学術利用を含む様々な観測対象に使える革新的マルチスペクトルカメラを、安価な超小型大学衛星に搭載して打ち上げます。さらに、この衛星の運用およびデータ利用サービスの提供体制を大学・民間企業の協力によって構築し、宇宙ビジネスにつながる宇宙システムの実証を行います。このシステムの応用例として、水産養殖業分野や、農業分野での利用などを検討しており、食料問題や環境問題などの持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献いたします。今後は衛星データビジネスにおいて協働できるパートナーを広く募集する予定です。

※1 プロジェクトメンバー
東京工業大学 理学院 物理学系 谷津陽一准教授、工学院 機械系 松永三郎教授、工学院 機械系中条俊大助教、株式会社アイネット 坂井満代表取締役、ウミトロン株式会社 藤原謙代表取締役、株式会社ジェネシア 武山芸英代表取締役、株式会社ディーウェイスペース 森惣平代表取締役、東京大学 情報基盤センター 下川辺隆史准教授、東北大学 大学院工学研究科 坂本祐二特任准教授、名古屋大学 宇宙地球環境研究所 石坂丞二教授

※2 テーマ名称:「超低コスト高精度姿勢制御バスによるマルチスペクトル海洋観測技術の実証」
提案代表者:東京工業大学 谷津陽一准教授
(参考)JAXAウェブサイト「革新的衛星技術実証3号機のテーマ公募」選定結果について
https://www.jaxa.jp/press/2020/05/20200529-1_j.html外部サイトへ

図 1:本プロジェクトのチーム構成。参画機関のサービス領域を有機的に繋ぐことで、宇宙から人の暮らしまでを繋いだデータの流れを創る。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学 大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻
特任准教授 坂本 祐二
TEL: 022-795-6991
E-mail: yuji.sakamoto.b4*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関して)
東北大学 大学院工学研究科 情報広報室
担当 沼澤 みどり
TEL: 022-795-5898
E-mail: eng-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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