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口腔機能低下、歯の喪失がみられた高齢者で主観的認知機能低下のリスクが約3%~9%高い ー6年間の縦断調査よりー

【本学研究者情報】

〇本学代表者所属・職・氏名:大学院歯学研究科 歯学イノベーションリエゾンセンター 地域展開部門・教授・相田 潤

【概要】

日本をはじめとした超高齢社会では認知症対策は喫緊の課題であり、発症の前段階で予防していくことは重要です。本研究では日本の65歳以上の高齢者13,594名を対象に、口腔状態の悪化が認知機能低下のリスクを増加させるのかについて検討しました。6年間の追跡調査の結果、主観的な認知機能低下のリスクが
●嚥下機能が低下した人は、そうでない人より、男性では8.8%ポイント、女性では7.7%ポイント高い
●咀嚼機能が低下した人は、そうでない人より、男性では3.9%ポイント、女性では3.0%ポイント高い
●口腔乾燥感が現れた人は、そうでない人より、男性では2.6%ポイント、女性では6.4%ポイント高い
●歯を喪失した人は、そうでない人より、男性では4.3%ポイント、女性では5.8%ポイント高い
ことがわかりました。

本研究から、口腔の健康状態を維持することで主観的な認知機能低下が防げる可能性が示唆されました。これは将来の認知症発症のリスクも減少させる可能性があります。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

〈研究内容に関すること〉
東北大学大学院歯学研究科
歯学イノベーションリエゾンセンター 地域展開部門
教授 相田 潤
E-mail:j-aida*umin.ac.jp(*を@に置き換えてください)

東北大学大学院歯学研究科
国際歯科保健学分野
木内 桜
E-mail:sakura.kawamura.r2*dc.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

〈報道に関すること〉
東北大学大学院歯学研究科 広報室
E-mail:den-koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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