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本学出身の石沢麻依さんが芥川賞を受賞

このたび、本学文学部・文学研究科出身の石沢麻依さんが、第165回芥川賞を受賞されました。芥川賞は純文学の新人に与えられる文学賞です。
 対象となった作品は、「貝に続く場所にて」(『群像』2021年6月号)で、東日本大震災の記憶や、現実と非現実の境界を描いており、すでに第64回群像新人文学賞も受賞されています。

7月14日、ドイツからオンラインで参加した記者会見において、石沢さんは「素晴らしい文学賞を受賞する栄誉に感謝しつつ、まだ実感が無いというか、恐ろしいという気持ちがあります」と謙虚な気持ちを語りました。

石沢麻依さんの芥川賞受賞をお祝いする大野総長談話を掲載いたします。

【大野総長談話】

本学で学ばれた石沢麻依さんが、栄えある芥川賞を受賞されたことを心よりお祝いいたします。
 震災時にも本学に在学中で、さまざまな困難が生じる中、一貫して研究に取り組まれ続けたこと、その後、研究室の仕事や後輩たちの指導などにも献身的に携わられたことなどを聞き及んでいます。

受賞作品は、幼い頃からの石沢さんの長年の研鑽のたまものです。加えて、東北大学で学ばれ、そして今もドイツで取り組み続けておられる西洋美術史という学問が、石沢さんの視覚世界を豊かにすることを助け、文章として結実させたようにも感じました。文系の学問というものの成果が時間をかけて、多様な形で現れるものだということを実感しています。

本学の誇りであり、学生たちや卒業生たちにとっても大きな励みとなります。
 今後のますますのご活躍を楽しみにしています。


東北大学総長

大野 英男

芥川賞を受賞した石沢麻依さん

問い合わせ先

東北大学総務企画部広報室
電話 022-217-4977
E-mail koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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