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透析関連疲労の原因酸化ストレスを低減 -電解水透析による疲労抑制のメカニズムを解明-

【本学研究者情報】

〇病院慢性腎臓病透析治療共同研究部門 客員教授 中山昌明
研究室ウェブサイト

聖路加国際病院と東北大学病院慢性腎臓病透析治療共同研究部門、医療法人社団朋進会は共同で電解水透析による抗疲労効果とその機序に関する論文を日本透析医学会が発行する公式欧文誌「Renal Replacement Therapy」に投稿し、2021年6月25日に掲載されました。

【概要】

本研究は慢性維持透析患者に電解水透析を行い、透析関連疲労への影響とその機序に関して調査しました。結果、電解水透析を行うと透析日に疲労感のある患者の主観的疲労感が2週間経過時には有意に低下していました。またその疲労感は、血液透析中の血中酸化ストレスマーカー(マロンジアルデヒド-タンパク質付加体:MDA-a)の上昇を軽減することで透析疲労感を軽減しているというメカニズムを報告しました。

※マロンジアルデヒド-タンパク質付加体:酸化ストレスにより生成される脂質過酸化のマーカーの一つ。脂質が酸化しマロンジアルデヒドが発生し、それがタンパク質に結合し形成された付加体。

図1:電解水透析開始後の疲労有患者の透析疲労感の減少

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学病院広報室
電話:022-717-8032
Eメール:press*pr.med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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